2005年 03月 07日
卯の花 |
豚の角煮を作る際に買ったおからは
昔ながらのおばあちゃんとおじいちゃんだけで
やってるようなお豆腐屋で買ったもので
おまけしてくれてふたつ持っていっていいよーと言ってくれたので
卯の花の炒り煮を作りました。
今まで食べた中で一番印象深かったのが
ある日、上司が連れて行ってくれたオヤジ好みな
きれいとは言えない居酒屋で食べた卯の花でした。
具がたくさんでさらした葱がたくさん入っていて
常備菜としての卯の花ではなく、立派な酒の肴に仕上げてありました。
そのお店の卯の花が私の目標ですがなかなか難しいです。
その日、私がその店へ連れて行かれたのは
いろんなことが重なって仕事を辞めたいと思っていたことに
薄々感づいていた上司が連れていってくれたのでした。
仕事上では腹が立つことも多くあまり尊敬することもなかった上司でしたが
酒の席では全くの別人でとても温かい気持ちを持ってた人でした。
立場上、言えないことも、態度に出せないこともあるもので
その日以来、見方も少し変わってもう少しこの人の為にも頑張ってみようかと
留まったのだけれど、それから本当に私が退職したのは7年以上後のことでした。
きちんとご挨拶も出来ず、ありがとうございました。とは言えないまま
人事異動されてしまいました。
卯の花を作るたびに、なかなか再現することは出来ないなぁと思うと共に
お世話になった上司のあの日の言葉を思い出します。
そして、お元気なのかなぁ・・とお会いしたい気持ちにもなるのです。
またあの店で卯の花を前に今度はちゃんとお礼を言いたいなぁとずっと思っています。
by himawari_August
| 2005-03-07 00:14
| ごはん