2005年 05月 20日
考えさせられたこと |
もろてん。のponzuちゃんの
真摯な様子と別な歳若い友達が今の自分には何があるのだろうと模索している様子をみたり
そんなことが、ここのところ続けてあったので、自分を振り返って考えさせられた。
私はフードコーディネーターという資格を一昨年取得して持っている。
と言ってもそれは国家資格ではなく、団体が認めただけに過ぎない資格なので
調理師や栄養士のようなものとは違う。
それを取ったのは何か形になるものが欲しかったからだ。
実は私は料理の先生になりたいと子供の頃から思っていて
高校を卒業後、栄養科へ進んだのだけど
事情により中退して、料理とはまったく関係のないデパートに就職して
そこでは婦人服を売っていた。そのまま出産まで12年勤めた。
それは自分にとって望んだものではなかったけれど天職だと思える
ぐらいに打ち込めることができたのは幸せなことだったと思う。
でも心のどこかでやり遂げられなかったことに対しての悔しさが
いつも私の中に残っていたのだと今になって気付いた。
資格を取ったからと言っても方向性はまだ定まってはいなくて
本当にじぶんがやりたいことはなんなのだろうか?
その答えはまだ見つかっていない。
そんな風に歳を追うごとに見つからなくなっていく面がありそれは逆に
自分と言うものが見えてくることもある。
店を開いてみたらどうか?と言われても私が食に関して求めているのは
そういうものでは無いことも最近わかってきた。
不特定多数に対してではなく自分が好きな人たちに喜んでもらえれば
それが自分にとっての一番の喜びでもあるということ。
社会生活を経てみれば資格だけ持っていても何が変わるわけではないと
いうことは身に染みている。
どんな仕事であれ、一番強いものは経験と実績とそれを積み重ねる行動力にある。
それが食に関しての仕事をするとしても今の自分に欠けていることを痛感している。
ただ思うのは、やってきたことの何もかもが人生のなかで無駄になることは
何一つ無いということ。
洋服を扱ったことで、身についたカラーコーディネートや質感の違いを
見極める目はそのまま料理にも応用できるしあてはまることはたくさんある。
主婦をしたからこそ見えてきたものもあり、時間も使えて次々と自分に課題を
課すこともできる。こうしてブログを始めた事で影響を受けることや出来た人脈も
この先どんな風に私の人生に影響してくるか未知数だけれどそれもまた
私にとって良い経験となり大きなものになるに違いないと思えている。
他人の芝生は青く見えるもの。
しかし、青い状態を保つ為にする努力は隣人には見えないこともある。
私もどうなるのかわからないが、とりあえず、自分の持っていないものばかり
羨むのではなく既に持っているものを見つめ直しつつ、現状に満足するのではなく
好奇心を持ち続けていきたいと思っている。
by himawari_August
| 2005-05-20 13:06